
©2026 映画「時には懺悔を」製作委員会
監督:中島哲也
脚本:中島哲也、門間宣裕
原作:打海文三
キャスト:西島秀俊、満島ひかり、黒木華 他
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
あらすじ
探偵の佐竹と助手の聡子は、ある殺人事件の真相を探るうち、9年前の誘拐事件で連れ去られた、「新」という子どもの存在にたどり着く。重い障がいがありながらも数奇な運命を生きのびてきた新。いまを必死に生きるひとつの小さな命によって、傷ついた大人たちが再び生きる力を取り戻していく。(映画.comより)
上映時間:128分
時には懺悔を ネタバレなし感想
ある探偵が殺されたことをきっかけに、浮かび上がってくる9年前の誘拐事件
その事件に関わる人や、事件を追う人たちの苦しみや葛藤を描いた作品です
なぜこの映画を作ろうと思ったのか
ということが観終わったあと、なんなら観ている最中も気になっていたことでした
センシティブな事柄を扱った映画を観ると
作り手がその題材を扱おうと思った動機が気になります
この作品には原作がありますが、監督がこの物語のどの部分に惹かれて映画化しようと思ったのか
監督のインタビューをいくつか読んでみて
明確に「これが答えだ」と思えるものがあったわけではありませんが
インタビューの中に
「作るのに勇気がいる作品だった」
という趣旨の発言があったのと
これは作品を観た人には分かると思いますが
描きたかったであろう部分がしっかり伝わる映画だったので
なんとなく私の中での引っ掛かりはなくなりました
この物語に出てくる人たちに善悪をつけるのは難しく
きれいごとではない現実を生きていて
一見するとひどい選択に思えても、「じゃああなたならどうする?」と問われると
簡単に答えが出せる話ではないなと
観ながらもずっと「自分だったら」と悩み続けていました
役者の配役がすごく良くて
一番良かったのはやっぱり明野役の宮藤官九郎
完全にハマり役でした
他にも民恵の元夫役の毎熊克哉、その現在の妻役の野呂佳代
そして、元刑事役の塚本晋也
このあたりの配役が絶妙でした
もちろん、主要キャストの方々の演技も良くて
観ていて苦しくなったり、腹が立ったり、悲しくなったり
そんな中で明野と新くんのシーンは唯一、見ていて心がふっとゆるむ瞬間でした
民恵がストレートに放った言葉も
聡子の先走る気持ちばかりの力ずくな想いも
全ての想いを加速させる新くんの笑顔も
全部くらってみてほしい
そんな風に思った作品でした

特にこんな方におすすめ!
- 人間の苦しみや葛藤を描いた作品が好きな人!
- 「自分だったらどうする?」と考えさせられる映画が好きな人!
- 役者の演技やキャスティングにも注目して映画を観る人!
※以下、ネタバレあり
佐竹と娘のシーンだけがよく分からなかった
一個だけ気になったのが、佐竹と娘のシーン
物語が進むにつれて、娘との関係性が少しずつ見えてくるけど
正直、無くても良かったんじゃないか?くらいだった
事件が解決に向かうにつれて
佐竹と娘の関係性にも変化が出てくる
終わりに向かって、全体的になんとなく良い方向に向かっていく空気感は伝わるけど
父に抱きしめてほしいくらいの距離感にいって
「あんたと私は同罪だ」という娘は
結局父に何が言いたかったのか
どうしてほしかったのかがよく分からなかった
あの2人のシーンがもう少し違っていたら、もっと良かったのかも
と、個人的には惜しかったところだった

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