兄を持ち運べるサイズに(☆4)

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(C)2025「兄を持ち運べるサイズに」製作委員会

監督・脚本:中野量太

原作:村井理子

キャスト:柴咲コウ オダギリジョー 満島ひかり 他

配給:カルチュア・パブリッシャーズ

あらすじ

作家の理子は、突如警察から、兄の急死を知らされる。兄が住んでいた東北へと向かいながら、理子は兄との苦い思い出を振り返っていた。警察署で7年ぶりに兄の元嫁・加奈子と娘の満里奈、一時的に児童相談所に保護されている良一と再会、兄を荼毘に付す。 そして、兄たちが住んでいたゴミ屋敷と化しているアパートを片付けていた3人が目にしたのは、壁に貼られた家族写真の数々。子供時代の兄と理子が写ったもの、兄・加奈子・満里奈・良一が作った家族のもの・・・ 兄の後始末をしながら悪口を言いつづける理子に、同じように迷惑をかけられたはずの加奈子はぽつりと言う。「もしかしたら、理子ちゃんには、あの人の知らないところがあるのかな」 兄の知らなかった事実に触れ、怒り、笑って、少し泣いた、もう一度、家族を想いなおす、4人のてんてこまいな4日間が始まったー。(HPより)

以下、ネタバレあり

好きだ、この監督

大満足でした。1本目をこの映画にして良かった。

私は基本、映画をみるときは前情報をあまり入れたくないので、あらすじやレビューは見ないでいくことが多いです。

今回もあらすじは見ずに監督で決めました。

「湯を沸かすほど~」が良くて、どういう方かは全く知りませんが私の中ではそれだけのイメージで、熱くて真っ直ぐな人なんだろうなと勝手に思っています。

今回もホントにすごく良くて。

映画として上手くできているし、めちゃめちゃ刺さるし。

「湯を沸かすほど~」をみたときはなんか「パッションだけでいってんなー」と感じた覚えがあって。それがすごい良かったんですが。

そのイメージもあって、この映画はすごく上手にできているなと誰ですか目線で感心しました。

最後のラグビーネタは「いらんいらん」と笑ってしまいましたが。

自分と自分の家族と重ねまくってしまい、いろんな感情になりました。めっちゃ泣いた。号泣というより、回数が多かった。いちいち泣いてた。終わってトイレで鏡見たらちょっと目腫れてんなくらい。笑

そこまで泣く映画なのかは分からないけど私には刺さりまくった。

自分から見た家族と、他人、特にパートナーから見たその人って多分全然違うんだろうなとか。

つい自分の感覚だけで、自分の経験値だけで、相手を判断してしまうけど、本当はその人なりの思いもあったりして、それも理解はできないけど、それでもその人にはその人なりの思いがあって。あるのかも分からないけど。あるのかもしれなくて。

でもずるいよ兄ちゃん!笑

あんなのずるいよ苦しいよ。死んだもん勝ちじゃん。

お葬式のとことか大っ嫌いなのに。絶対最低なやつなのに。絶対私の方がかわいそうなのに。笑

本いっぱい部屋にあったり。そういえばお兄ちゃんの焼きそば大好きだったり。

そりゃ自分を責めるよ。つって。理子に感情移入して。

満島ひかり顔ちっちゃいなーとか思ってたりもして。忙しい。

りょうちゃんがお母さんと住むって言ってくれて、加奈子が煙草を吸いに行くシーンで、理子の「私には分からないけどあのたばこは最高においしいんだろうな」みたいなセリフがあって、私は「そうかー?そんな感じかー?」と思ってたら戻ってきて「まずい!」て言ってくれて。笑

最後に冒頭の本の言葉が出てくるところも、ベストタイミングで。

全体的にすごい共感。気持ち悪いところがあまりなくて、欲しい返事をくれる感じでした。

あでも、離婚の条件がりょうちゃんを渡すことで、それに加奈子が同意したっていうのは理解できなかった。そういう人はいるだろうからそのこと自体が理解できなかったわけじゃなくて、加奈子がそうしたっていうのが「へ?なにそれ」ってなった。

あの時点ではりょうちゃんがお父さんのことを好きかどうかが分からなくて、パンツも小さかったから、息子犠牲にして自分だけ逃げてるじゃんって。で、息子が自分のところに戻ってくれるか不安で泣いてるじゃん。なんだこいつって。笑

まあ、でもこれもさっきの話で、私の感覚でしかなくて。私に見えてる情報だけで判断してるから、本当はもっと色んな見えてない部分もあるし、人には人の思いや感覚があるから、私が納得できなくて良いんだけど。りょうちゃん的にはそれが良くて、自分より旦那のことが好きだって思ってたらその方が良いと思うかもしれないし。でもあんなだらしないこと分かってて渡せるか?とかやっぱ思っちゃったり。笑

でも全体的に愛に溢れた映画でした。

みんな一生懸命向き合っていた。心が満たされた。

久しぶりにイヤホンをつけずに家まで帰りました。

いつもはラジオや音楽を聞かないと歩きたくないくらいですが、良い映画をみたあとは余韻だけで家まで帰れるのです。すばらしい。

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