監督・脚本:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
脚本:アレクサンダー・ディネラリス 他
キャスト:トム・クルーズ、リズ・アーメッド、ジョン・グッドマン 他
配給:東和ピクチャーズ、東宝
あらすじ
石油採掘会社のCEOで、大富豪のディガー・ロックウェル。自分の利益しか考えない彼の欲深い行動が、地球を滅亡の危機へと追い込んでしまう。事態の収拾を大統領から命じられたディガーは、世界を救うために立ち上がるが……。果たして、この男は本当に人類を救えるのか?
上映時間:129分
DIGGER/ディガー ネタバレなし感想
映画館で何度も予告編を観ていたけど、それだけでは全く何の映画なのか分かりませんでした
なので今回も前情報は、ほぼゼロの状態での鑑賞
本当に、色んな表現方法で作品をつくる人だなあという印象、イニャリトゥ
『バベル』『レヴェナント』『バードマン』
今作も、そのどれとも違う作品でした
賛否両論かなり分かれているらしく
それも納得
分かれそー
私的には、最後まで観た上で
「…傑作なんじゃない?」
といった感じ(笑)
「傑作!!!」というか、
「傑作…なのでは?」
ていう、謎に懐疑的な(笑)
中盤ダレて、正直2回くらい時計を見てしまったりもしましたが
でも最後まで観たら
「あれ?…傑作なのでは?」
ていう(笑)
これはでも
観るべき映画
楽しめないかもしれないし
楽しめるかもしれない
(笑)
人から聞いた情報で判断するのはもったいない
攻めてる!攻めのイニャリトゥ!これがまじで素晴らしい!
ガンガン作品作ってほしい

こんな人にオススメ!
- 風刺映画が好きな人!
- ブラックユーモアが好きな人!
- 独創的で、ひと癖ある映画が好きな人!
- 映画を観終わったあとに、作品の意味を考えるのが好きな人!
- 作り手の挑戦を感じられる作品が観たい人!
※以下、ネタバレあり
ディガーのカリスマ性
この作品の見どころは、何と言っても
ディガーの約10分間の演説シーン
その前に副大統領がテンパって
「見捨てません」を「見捨てます」とか言い間違えて、大ブーイングで演説を終えてたり(笑)
その後も環境科学者のガネシュに色々暴露されて、最悪なコンディションで始まるディガーの演説
これが悲しいかな
めちゃめちゃ説得力がある
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石油自体や石油を掘り起こす作業が
環境にとって良くないことなんて分かってる
でもお前らほしいんだろ?
安くて手軽なエネルギー源が必要なんだろ?
だから俺がそれを手に入れてやってるんだ
需要があるから供給してるんだ
風力?太陽光?水素?原子力?
そんな大転換を実現するために必要な規模も、費用も、時間も
お前らには想像もつかないだろう
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確かこういうことだったと思うんですが
あんたらが求めてるから俺の事業は成り立ってるんやん
っていう
だからってディガーのやってることが正当化されるわけではないが
ちょっと「ゔっ…」てなるというか
そもそも隠ぺいとか情報操作とか平気でやろうとするから
終わってることは間違いないんだけど
自分の中で揺るぎないものがあるからなのか
説得力はすごい
知識があって、世界の現状を理解している
で、傲慢で強欲っていう
乙!
(笑)
表立っていない側は、その場の状況に応じていくらでも立場を変えられる
甘い蜜を吸いつつ、きれいごとも言える
自分たちが批判する相手とは違う立場にいるつもりでも
本当にそうなのか
考えさせられてしまうところではありました
権力者の中には
そうやって自分の責任から目を逸らせることを得意とする人もいるので
見極めていかなければですね
なんの話し?(笑)
ラストで気づく、そこまでフィクションな話でもない
勘の良い人は早々に気づいていたのかもしれませんが
この話が未来を描いた話しだということに、私が気付いたのは
劇が幕を閉じて、アラートが鳴り
観客たちが物騒なマスクを着け、外の景色が映しだされてからでした
遅い?(笑)
それに気づいてから、カーティス(劇中でディガーを演じる俳優)が使っている電話や台本が
近未来的なものだったことを思い出して
実際に自然災害で街は水没して
環境汚染が進みまくっているってこと、か
え
こわ
え
傑作じゃね?
です
(笑)
作品の色とか、雰囲気とかの影響もあって
ずーっと映画の中、劇の中の話しとして観てきて
最後に
いや?そうでもないですよ?
っていう
俯瞰でみせて、最後に落とし込むというか
他人事と、自分事ってやっぱり見方が変わるから
私が勘悪すぎて、そういう見え方になった説もあるけど
(笑)
私の感じ方としてはこんな感じでした
大丈夫か?ってくらい諸外国に対してめちゃくちゃなこと言ってたり
女性軽視や、マイノリティに対しての差別的な発言があったり
そして、ディガーというキャラクター自体が、現実の社会や政治への風刺になっていて
そういう意味でも
作品としての独創的な表現方法という意味でも
とても攻めている作品だと思います
思いを持って、作品に込める
イニャリトゥは、かっこいい
ただ、一つ
カーティスの娘の件
あれはどういった意味?
なぜに必要?
そこだけ分からなかった


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