
(C)Sixteen Oak Limited, Why Not Productions, Goodfellas, Les Films du Fleuve, British Broadcasting Corporation, France 2 Cinéma and The British Film Institute 2023
監督:ケン・ローチ
脚本:ポール・ラヴァティ
キャスト:デイブ・ターナー、エブラ・マリ、クレア・ロッジャーソン 他
配給:ファインフィルムズ
あらすじ
イングランド北部にある炭鉱の町で、最後に残ったパブとして住民たちから親しまれる「オールド・オーク」。町が活気にあふれていた時代から約30年が過ぎ、現在は厳しい状況に陥っているが、店主のTJ・バランタインは試行錯誤しながら経営を維持していた。しかし町がシリア難民を受け入れはじめたことで、人々が安らぎを見いだす場所だったはずのパブが、居場所を争う場へと変貌してしまう。そんな店の先行きに頭を抱えていたTJは、カメラを携えたシリアの女性ヤラと出会い、思いがけず友情を育んでいく。(映画.comより)
待ってました、ケン・ローチ
久しぶりのケン・ローチの新作。
前作「家族を想うとき」が2019年らしいので、7年ぶり。
確か初ケン・ローチはキリアン・マーフィー目当てでみた「麦の穂をゆらす風」。
この作品がすごく刺さってそれ以来新作が公開されたら必ず行ってる。
「麦の穂をゆらす風」「わたしは、ダニエル・ブレイク」が好き。
社会的弱者にフォーカスした作品が多くて、映画で戦ってる感じがする。
公開後初休日、お昼の回で満席。年配の方が多かった。
移民問題だったり、人と人との繋がりの話しだったり、
最近よくテーマにされるタイムリーな内容だった。
以下、ネタバレあり
「分かりやすい」
分かりにくいイメージはないけど、
「こんな分かりやすかったっけ?」ってくらい分かりやすい作品だった。
他の作品がどうだったかはあんまり覚えてないけど
画面切り替えのフェードの回数が多くて、そこも気になった。
いまいち入りきれなかったなあ。
ヤラたちがあそこに来るまでどういう暮らしをしていて、どんな苦労があったのか
TJが離婚したりして自殺を考えるまで追い込まれていた理由とか
その辺の理解が足りなかったのかも。
それを感じさせるというか、匂わせる程度の表現しかなくて
特にTJに関しては、なんで離婚されたのかがあんまりよく分からなかった。
「人の助けばかりして家族を大事にできてなかった」みたいな話はしてたけど
いまいち腑に落ちなかった。
お墓の2人は誰だった?奥さんとお父さん?
飼い犬が襲われて死んじゃって、それをヤラたちが励まして絆が深まって。
の流れもちょっと取ってつけた感。
で色々あって、ヤラのお父さんが亡くなって
町中のひとがお悔やみにきて。
…いつそこまで深まった?そんなみんながそんな感じにまでなってた?っていう。
関係ないけどあのシーンで
完全に私の頭の中には「ツーリストファミリー」が出てきてた。笑
シーン、シーンはすごく丁寧に描かれてるけど、
つなぎ目がすごい飛び飛びなイメージ。
イギリス人っていじわる
もう本当にパブのやつらが腹立って。
なんであんな挑発的なの。
oasis大好きなんだけど、完全にあの1番嫌なやつがリアムに見えてた。笑
言い返しもしてない相手に友達とか言っといて、ずーっと嫌なこと言ってる。
奥さんのこととかも悪く言って。ちゃんと超えちゃいけないライン超えてくる。
最初のカメラの男とかも。なんなの。笑
でも結構ああいうイメージなんだよな。イギリスの男の人。
女の人はそんなことないけど。
完全ギャラガー兄弟の影響だ。笑
大好きなんだけど、oasisは。去年の10月のライブ行ったくらい。笑
むかついたー。
移民問題は難しい
今日本でも問題になってきてるけど、こういうのみると本当に難しいな。
基本的には国の情勢で仕方なく他の国に行くしかなくてやってくる人たちで。
その人たちも本当は自分の国で平和に過ごすことができるなら、もちろんそうしたいんだろうし。
で、その人たちがみんなしっかりその国のルールやマナーを守って過ごせるなら
きっと問題ないんだろうけど、人種も文化も言葉も違うと中々難しい。
常識が違うもん。根本が違う。
今回の作品でいうと、
昔から住んでる自分たちが満足に暮らせていないのに
外からやってきた人には支援の目が向けられている。
地元の子供たちは自転車を持っていないのに、移民には寄付で自転車が与えられる。
地元の人の家の冷蔵庫はスカスカなのに、移民の家ではしっかり来客をもてなせる食料がある。
そりゃ、文句も言いたくなる。まずはこっちだろって。
怒りの矛先が移民に向かってしまうのは、絶対間違ってるけど理解はできる。
悪いのはここのどちらかではなくて、
もっと大きい、どうにもできない、上の方にあるから。
だからこそ、分断するんじゃなくて
共存する方法をみんなで考えていくのが本当は1番良い。
一緒にご飯を食べて、対話して、心で繋がっていくのが良い。
まあ、難しい。厳しい。笑
自分の国は自分でなんとかしてくれ。
国民が暮らせないような状況つくらないでくれ。
言いたいことは分かる映画ではあった。
最後の作品とか言わないでケン・ローチ。


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