さとこはいつも レビュー|自分の物語と、イカの塩辛でつながる3人の「さとこ」(☆3.7)

映画レビュー

監督・脚本:沖田修一

キャスト:有村架純、石田ひかり、姫野花春 他

配給:ハピネットファントム・スタジオ

あらすじ

15歳の聡子、35歳の沙都子、55歳の里子。年齢も境遇も異なる3人の「さとこ」は、それぞれ初恋や仕事、家族との関係など、自分の人生を振り返りながら物語を書き始める。別々に描かれていた3人の人生は、やがて思いがけない形でつながっていく。3つの年代を通して、女性の人生と心の変化を描いた物語。

上映時間:139分

さとこはいつも ネタバレなし感想

結構、笑った

観終わったあとはほっこり
なんだか優しい気持ちになれる映画でした

この作品は、3人の世代の違う女性たちを描いたオムニバス作品です

3人に共通するのは

書きたいのに書けない、書けるのに書けない

そんな女性たちの物語を、それぞれ違った形で見せていく
今まであまり観たことのないタイプのオムニバスに感じました

私が激推ししたいのは、姫野花春演じる「聡子」

作品の雰囲気に絶妙にマッチしていて、とても良い

あんなにネブライザー(吸入器)が似合う中学生がいるのでしょうか

沖田修一全開な作品でした

こんな人にオススメ!

  • クスッと笑えるユーモアのある作品が好きな人!
  • 女性の日常や人生を描いた映画が好きな人!
  • 派手な展開より、登場人物のやり取りや空気感を楽しみたい人!
  • 沖田修一監督の作品が好きな人!

※以下、ネタバレあり

 

聡子

3人の中でも、特に印象に残ったのが「聡子」

冒頭からネブライザー姿のインパクト抜群な姿での登場

顔とか表情もだし、演技も良くてめっちゃ好きだった

彼女もそうだし、ストーリーもこの聡子パートが好きだった

あんまりないくらい映画館で笑った

個人的には

  • ネブライザー姿での同級生との甘酸っぱい会話
  • 「遺書」の締め
  • 野球シーンの、ちびっこ2人の「ビビッてねーよ」

 辺りが最高だった

 

沙都子

正直「有村架純」が強すぎて、ずっと有村架純だった

「有村架純、可愛いなー」だった

オダギリジョーがさすがと言った感じで

オダギリジョーのこういう役、最高

「だらしない、ダメ男」みたいな

沙都子が刺されて、村本が慌てふためくシーンでの
「充電がな~い!10%しか…」はアドリブらしいけど、

「10%あるやん」って絶対みんな思ってた(笑)

最後、沙都子が後輩の男の子と寝て、今まで書いていた原稿をゴミ箱に入れちゃう心理が、観てる時あんまり分かってなかったけど

後からインタビューとか見てて、「書いて、捨てた」ってことか、と腑に落ちた

前に進むってことか

ここの沙都子パートも、

韓国ドラマフィルターだったり、冬ソナ的シーンでの「おでんにはもってこいの日だ」にまんまと笑ってしまった

 

里子

ここは終始ほっこり

石田ひかりが理想の50代になった(笑)

やわらかい雰囲気で、いつも笑顔で、旦那にはちょっと当たり強くて

最初は、お弁当作るの最後なのに、家族は誰も気づいてくれなくて

一人で自分のためにお花買ったりして、寂しい主婦なのかなと思ってたけど

小説を書いていることに気づいた旦那さんは応援してくれるし、子どもも協力的で

ただの良い家族だった

書いた小説を旦那さんに見せている時に、後ろから里子がこっそり覗いてて、

カメラが反対側に移動したから、そっちから出てくるのかなと思ったら

フェイントでまた同じところから出てきて笑った

 

同じ「さとこ」だと思って少し混乱

最初、この作品がオムニバスだという認識がなくて

「沙都子」は「聡子」が成長した姿だと思って観てたから

沙都子と村本の会話で、聡子と先生の歌舞伎の感想文の時のような話が出てきて、

「映画?あれ?歌舞伎だったよなー?」って思って

「何かの伏線かな?」と思ってたら、途中で別人だって分かったけど

あれはあんな風にする必要あったのかな?

あそこだけ気になった

 

最後、教室で3人が揃うシーンで里子は聡子と耳鼻科で会ったことを覚えていて、

聡子は覚えていなかったのがなんか良かった

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